この記事では、今年7〜8月で参加してきた、大阪で開催された電子工作のハッカソン「TechSeeker Hackathon2024(テックシーカー ハッカソン2024)」のイベント概要などを解説します。来年以降、参加してみたい方の参考になれば幸いです。
目次
イベント概要説明
ハッカソンとは
ハッカソン(Hackathon)とは、エンジニアやプログラマー、デザイナーなどがチームを組み、限られた期間でソフトウェアなどを開発し発表するイベントです。
ベテラン向けのものから、学生や初心者向けのイベントもあるため気軽に参加できるものもあります。
エンジニアやプログラマーを目指す大学生がハッカソンに参加するメリット・デメリットは次の通りです。
- メリット
- 就活するにあたり、自己分析や業界分析の助けになる。
- 同じ趣味や同じ志の人との交流のきっかけになる。
- 新しい知識や技術を身につけるきっかけになる。
- デメリット
- 貴重な大学生活の時間を無駄にするリスクがある。
- 交通費や交際費、開発費がかかる。
うまく活用することで多くの学生にとって参加するメリットの方が大きい思います。特に「プログラミングの勉強はしたけどチームでの開発経験がない」「IT業界を目指す上で自分の強みがわからない」などの悩みを持つ方にはぜひ参加してみて欲しいです。
テックシーカー ハッカソンとは
テックシーカー ハッカソンとは、大阪で2023年と今年2024年に開催された電子工作のハッカソンです。2024年のテックシーカー ハッカソンは、6月8日〜9日, 7月6日〜7日に大阪で開催され、テーマは「子どもの生活をハックしよう」でした。日程は次の通りです。
参加人数は学生40人社会人40人で、十数チームに別れて開発・発表を行いました。個人参加は学生が多く、チーム参加は社会人の方が多い印象でした。
↑最終日の会場の様子。各チーム、制作物を一般の来場者向けに紹介しています。オレンジ色のTシャツは初日に配られたもので、参加者はこれを着て参加しています。写っていないですが、隣に学生のチームがあと4〜5チーム展示しています。
ハッカソンの多くは「ソフトウェア開発」や「1〜2日と短期間」のものが多いです。それに対し、テックシーカー ハッカソンは「ハードウェア開発」、つまり「電子工作」をメインとした、「1ヶ月と長期間」の少し珍しいハッカソンです。
電子部品屋さんや開発ボードメーカー、基盤設計など電子工作に関わる様々な企業がスポンサーをしていました。そのため、会場では電子部品の購入券配布や開発基盤のレンタル、技術サポートなど多くの支援が受けられました。太っ腹なご支援で、参加費たったの1,000円に対してとても充実した環境だったと思います。
テックシーカー ハッカソン2024の具体的な流れ
申し込みから初日まで
参加までの流れは次の通りです。
- CompassというITの勉強会などのイベントを管理するプラットフォームから申し込む。
- 抽選の結果、参加が確定するとDiscordのリンクが届く。
- Discord内で運営連絡の受け取り・自己紹介を各自でする。
初日までにすることは自己紹介ぐらいですね。Discordは自己紹介だけでなく中間報告や運営連絡、技術メンターの方に質問するなど使うので初日までにある程度使いこなせるように練習するのもいいと思います。
自己紹介文はあまりじっくり読まれることはないので、悩みすぎず気軽に書きましょう!。(今気づいたのですが下から2行目誤字してますね💦)
初日・2日目
初日は主催挨拶や趣旨説明に始まり、主にアイデア出しとチームビルディングが主に行われました。アイデアはスプレットシートで全体に共有され、個人参加の人はそれをもとにチームを組む形式でした。
他にも、スポンサーの電子部品屋さんの「デジット」から売り場の案内の中継や、スポンサーからのテクニカルインプットがありました。テクニカルインプットでは、スポンサーの方が提供してる製品やサービスについての説明があり。
また、開発時間が終わってその日の最後にはどんなものを開発するかを全体に発表する時間もありました。この段階ですでに構想が固まってるチームやぶっ飛んだ発想のチームがいたり、非常に刺激的な発表会だったと思います。
開発期間(約1ヶ月)
開発期間中は各チーム持ち帰ったものをそれぞれ開発しました。開発期間中は全体での集まりはありませんでしたが、Discordで週に1回中間報告を送る必要がありました。
チームによって変わってくると思いますが、今回参加したチームでは週に1回程度レンタルスペースに集まり、それぞれ進捗報告や相談などを行いました。
最終日前日・最終日
最終日前日・最終日は一般の方向けに展示を行いました。ハッカソンの展示スペースには2日で体感4〜50人ほど見に来られたと思います。2日連続6時間通しての展示なのでかなり体力が必要です。
↑Eチームの展示の様子。この画像では無人ですが、基本椅子に座って来場された方に制作物の説明をします。
最終日はお昼頃からチームごとに発表、表彰式が行われました。PCを繋いで資料やスライドと実物を使った発表で、各チームいろんなコンセプトや作戦で自分の制作物をアピールし、大いに盛り上がりました。中には白衣を着てゲームに出てきそうな研究員になりきって発表する方もいて某任天堂ダイレクトを見ているような気分で心が躍りました。
また、スポンサーの方や運営の方が審査員としてコメントするのですがこれもいい味を出していて、「タメになるし楽しい」発表会でした。
まとめ
ハッカソンとテックシーカー ハッカソンについて解説・紹介をしました。
ハッカソンとは、エンジニアやプログラマーがチームを組み、決められたテーマ・期間で開発を行うイベント。テックシーカー ハッカソンは期間が1ヶ月と長めの電子工作のハッカソンとお伝えしました。
また、テックシーカー ハッカソン2024での具体的な流れを紹介しました。いずれの期間もエンジニアやプログラマー, デザイナーなどを目指す学生にとってプラスの経験になることが伝わると嬉しいです。
ここまで閲覧いただきありがとうございます。それでは良きハッカソンライフを!